6号機は自治体と国へのリップサービス、欲しいのは使用済み燃料乾式貯蔵施設

2008年12月24日、中部電力への「浜岡6号機新設計画の白紙撤回申し入れ」での感想

◆耐震性に対する中部電力の考え方概略
Q:1,2号機の耐震補強の費用と期間の面から廃炉にし、6号機を新設する計画と発表した。
 しかし1,2号機が現状で安全であるなら耐震補強工事はしなくても良いのではないか。
中部電力: 1,2号機は現状でも、原子炉部分は問題ない。
 しかし3,4,5号機に耐震裕度向上工事をしながら、1,2号機だけしないというのは、地元や社会の理解が得られない。
 1,2号機を3,4,5号機と同じ1000ガルに対応させるためには、建設した状態で免震工事を行う等対応が必要となり、時間と経済性の点で廃炉にし、6号機を建設することにした。
 
◆6号機新設について
  予定として中部電力は1,2号機の耐震補強工事を行い2011(平成23年に稼働させる計画でした。ところが今回の発表では1,2号機を廃炉にし、それに相当する発電力の6号機を平成30年代前半の運転開始を目標としています。必要性を疑います。

Q:1,2号機の稼働予定は平成23年でした。これを廃炉にして、平成30年代前半までの間、6号機分の電力は  無くてもやっていける計画です。これでも6号機は必要ですか。
中部電力:火力発電の利用でCO2が増加している。CO2削減の面からも原発の比率を上げる必要がある。原発建設には時間がかかる。

Q:ガスコンバインド発電、日本原子力発電からの購入などを勘案すると十分補えるのではないか。中部電力:ガスコンバインドの建設も建て替えで大変、ガスにも限りがある。

Q:中部電力はオール電化を進めているではないか。
Q:6号機建設予定地は東海地震で隆起した場所と指摘されている。

こんなやりとりで電力需給の面、オール電化批判への回答、6号機予定地の地形等の指摘に対し全く説得力のない回答でした。

 また、話し合いが終わってから議題にはない使用済み燃料乾式貯蔵施設について、いつまでの使用済み燃料を貯蔵する施設なのか尋ねました。しかし具体的回答はなく、六ヶ所の再処理の見通しが立たないこと、使用済み燃料は持ち出すことが自治体との約束だが、とりあえず置く場所が欲しいとのことでした(質問者の知識不足が適切な回答を引き出せなかった十分可能性はありますが)。
 
 こうしたことから今回の中部電力の1,2号機の廃炉は訴訟によるものではないという強弁と、6号機増設は自治体と国へのリップサービスで、欲しいのは敷地内の使用済み燃料乾式貯蔵施設なのだと強く感じました。

 中部電力は地域独占の電力供給事業者として、電力を確保する責任はありますが、日本原子力発電の電気を購入すれば原発電力として扱われ、原発の利用率は向上します。買電なら事故やメンテナンスの心配も不要です。あえて多額の資金を投じて6号機を建設する必要はないはずです。


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