岐阜県東濃核のゴミ処分研究 10㌔四方の広域地下水流動研究と正馬様用地のボーリング孔も埋め戻す!!!  

2019年2月18日の超深地層研究所安全確認委員会で、超深地層研究所(以下、「研究所」)の契約期限のまでに埋め戻すことを原子力機構が表明しました。

「超深地層研究所坑道埋め戻し連絡調整会議」が6回開催され、機構と瑞浪市、オブザーバーとして岐阜県と土岐市の間で、埋め戻し時期や撤去する設備、再度の用地賃貸借を経て返還時期と地形の状況など協議し、8月8日に原子力機構が工程案を提案しました。

  「瑞浪超深地層研究所の埋め戻しに関する検討状況について」
            
    https://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/001/253/27/N000/000/000/156751271554523627970-thumbnail2.png?1567512712861


 翌8月9日に原子力機構は「瑞浪超深地層研究所の坑道埋め戻し等事業実施方針」をPFI入札情報として公表しました。
      リンク          

さらに、8月23日には「瑞浪超深地層研究所の坑道埋め戻し等事業要求水準書(案)」
を公表しました。 リンク 

◆8月9日、8月23日の両入札情報で研究所用地以外のボーリング孔も埋め戻すと記載


8月9日 2019.8.9 坑道埋め戻し等事業実施方針.png
8月23日2019.8.23発注  坑道埋め戻し等事業要求水準書(案).png

◆広域地下水流動研究のボーリング孔を埋め戻す
 10㌔四方で500m~1000mのボーリング孔掘削と長期観測を埋め戻す
この入札情報で、以外!しかも嬉しかったのは、東濃の地域で1992年から核のゴミ処分の研究という目的を隠して10㌔四方で500m~1000mのボーリング孔を埋め戻と決定していたことです。
   広さを実感してください。実際にはDH16まで掘削されましたが、地主から返還を求められるなどして随分少なくなりました。

  2018年度超深地層研究所計画  p.29 付録1  広域地下水流動研究 .JPG     

正馬様用地のボーリング孔も埋め戻す
瑞浪市明世町月吉区の正馬様用地があります。
 この用地は1980年~1985年に瑞浪市が原子力機構の依頼に応じて、月吉区の地主から鉱業用地として買収しました。しかし鉱業用地(ウランのズリ置き場)として利用されることはありませんでした。

 1986年に原子力機構がウラン探査から核のゴミ処分研究に事業内容を変更した際、真っ先にこの用地にAN-1号孔のボーリング(1000m)を掘削し、現在水位の観測調査を続けています。

 そして東濃ウラン鉱山に直径6m深さ150mの立坑実証試験を行い、ウラン坑道内では核のゴミ処分時の人工バリア材などの研究、東濃ウラン鉱山を中心に広域地下水流動研究のボーリングを増やし、1995年8月にこの正馬様用地での超深地層研究所計画を公表しました。
 
 しかし、月吉区は研究所建設を拒否し続けました。受け入れた瑞浪市の高嶋市長が現在の明世町山野内区の瑞浪市有地への移転を提案し、2002年1月に20年間の賃貸借契約を結びました。

 こうして研究所の契約期限が発生し、期限までに「埋め戻して返還」を求められています。研究所の場合移転しなければ、期限は発生しませませんでした。

また、移転後も原子力機構は正馬様用地は研究所の一部と説明していたので、研究所を埋め戻すなら、ここも埋め戻して当然ではあります。

正馬様用地.png


◆広域地下水流動研究のボーリング孔、説明がないまま埋め戻す原子力機構

 私が広域地下水流動研究のボーリング孔を埋め戻すと知ったのは、8月30日でした。
「瑞浪超深地層研究所の坑道埋め戻し等事業要求水準書(案)」をネット検索で見つけ、ボーリング孔が埋め戻されることを始めて確認しました。

 嬉しいと同時に、いつ、どのような理由で判断したのか、知りたいと思いました。

 原子力機構は8月8日の「瑞浪超深地層研究所の埋め戻しに関する検討状況について」プレス時には決まっていたとのことでした。翌8月9日の「瑞浪超深地層研究所の坑道埋め戻し等事業実施方針」をPFI入札情報として公表した際には、広域地下水流動研究と正馬様用地のボーリング孔を埋め戻す計画が示されていました。
 原子力機構に問い合わせても、PFI入札が節目だったと言うだけで、判断の時期と理由は不明です。

 今年4月、原子力機構が岐阜県に事業計画を説明した際には、2018年度に休止していた2つの広域ボーリング孔を復活させると説明していました。

 超深地層研究所坑道埋め戻し連絡調整会議は、瑞浪市から賃貸借している山野内区の研究所用地返還についての協議です。原子力機構所有の正馬様用地は対象外でした。4月から8月上旬という短い期間の間に、広域地下水流動研究と正馬様用地のボーリング孔を埋め戻しが決められたことになります。
 いつものように、原子力機構の経過は不透明です。望んでいた事なので、安心しましたが、経過は不可解です。

 多分、データは十分取れた、これ以上続けても経費がかさむ、この際研究所用地以外のボーリング孔も一括埋め戻しとなったのでは?と想像します。
 
 しかし、理由が不明なまま埋め戻すことは、理由を説明することなく、何らかの設備を設置する可能性を残します。
私たちは理由を明らかにせさる必要があります。
 

 さらに、研究所を埋め戻しても、広域ボーリング孔、正馬様用地のボーリング孔を埋め戻しても、最長30年以上岐阜県東濃の広範囲の地下の状態が核のゴミ処分研究の目的で調査され、文献調査、概要調査が終わり、精密調査地区で行う地下施設建設が、「研究」の名目で実施され、地下のデータが日本で最も蓄積している事実は消すことも埋めることもできません。私たちは語り継ぎ、確認し、核のゴミNO!を示していましょう。

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