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zoom RSS 核のゴミ研究所と処分場 極めて近い仏と日本 原子力の本質

<<   作成日時 : 2019/05/20 10:46   >>

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 2018年11月18日放送 JNNドキュメンタリ― 
 「届かない声…フランス『核のゴミ』最終処分場に揺れる村」は原子力の本質を暴き出した番組です。  
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 ◆フランス 研究所選定の経過

 フランス政府は1998年に放射性廃棄物処分研究施設を国内の粘土質層と花崗岩質の2ヶ所に建設することを決定。粘土質層はムーズ県ビュールが選定。
 ところが、同年1月に花崗岩質の予備候補地15地点が暴露され、各地で大きな抗議行動が繰り返され、調査に入ることができない事態となり、政府は調査を取りやめ。こうして、地下研究所は粘土質層のビュールのみで建設し現在に至る。

 ◆日本 研究所選定の経過

 瑞浪超深地層研究所は2022年1月までに埋め戻して瑞浪市に返還することが決まりました。
 しかし、1986年から1995年まで住民や議会に黙って隠して核のゴミ地下調査を行い、1995年に研究所計画を発表したときには、概要調査に相当するボーリング調査が既に始まっていました。
 それどころか、1989年には瑞浪市に地下研究所を建設するとの動燃理事会決定がありました。

 1995年当時、研究所と処分場の計画は明確に区別するとの原子力長計方針で受け入れさせました。
 NUMO設立後、原子力機構はそのニーズを受けた研究をする機関となりました。
 2018年、原子力機構は研究におけるNUMOとの真の一体化による「真の全体計画」が求められました。

 こうして研究所は一歩一歩、処分場への道を歩むことになりました。
 ここには民主主義は存在しません。処分場への道を歩まされました。
 ビュール村やマンドル村の苦悩は人ごとではありません。

 岐阜県と瑞浪市は2014年以降、埋め戻して返還を繰り返し強く要求し続けました。
 私たちは、研究所の土地賃貸借契約終了の2022年1月16日までに、埋め戻して返還することを岐阜県、文科省、経産省、原子力委員会に強く求めました。
 ビュール村、マンドル村との違いは、研究所が賃貸借契約だっこと。
 知事と市長が、契約期限までに埋め戻して瑞浪市に返すことを強く、繰り返し、要求したこと。
 そして市民が諦めなかったことだと考えています。

 しかし、埋め戻すことは決まっても、深部地下データがそろっている東濃地域の危険性を、市民は痛いほど自覚しています。


 2018年11月18日放送 JNNドキュメンタリ― 
「届かない声…フランス『核のゴミ』最終処分場に揺れる村」
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番組概要
「核のゴミ」最終処分場を作る時、国民の合意はどう形成していくべきなのか、立地自治体の住民の小さな声をどう汲み取るのか。フランスの村で起きた問題を通して考える。

番組詳細
 電力の75%を原子力発電に頼るフランス。しかし、原発から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のゴミ」を処分する場所は国内にない。
原発大国の喫緊の国策として最終処分場計画が進んでいるが、予定地周辺の村を取材すると住民から憤りの声が聞こえてくる。村人たちは「処分場受け入れに同意していない」、「住民投票の結果を無視された」などと語る。

 家のすぐ近くに最終処分場ができるという大問題を「国が決めたことだから」の一言で片づけて良いのだろうか。日本も原子力発電を続ける以上、近い将来必ずどこかに最終処分場を作る時がやってくる。まさにフランスが進む道をこれから歩んでいくことになる。その時、国民の合意はどう形成していくべきなのか、立地自治体の住民の小さな声をどのように汲み取っていけばよいのか。フランスの村で起きた問題を通して考える。

【プロデューサー】秋山浩之 佐古忠彦 【ディレクター】大八木友之(JNNパリ支局) ほか



ナレーター:フランスで着々と進められる最終処分場計画。原子力発電で発生する高レベルの放射性廃棄物を地下深くに埋めて、何万年物時間をかけて管理するというものです。

研究担当者:我々の判断が間違っていたという実験結果は今のところありません。この地層は何千万年も完全に安定しています。
 フランス政府は2035年の本格稼働を目指していますが、処分場ができる予定地周辺の住民から憤りの声が上がっています。
住民:私たちの土地の将来を考える考えるととてもつらい。

村長:選択肢はなく意見も言えず強制されるのです。

静かな村は争い場へと替わってしまいました。原発大国が推し進め国策に地域の小さな声はかき消されてしまうのでしょうか。

 日本も近い将来建設しなければならない最終処分場。我々が進める一歩先を行く、フランスの原状を追いました。

 ナレーター:パリから東におよそ300`広大な農地が広がる場所にその施設はありました。
原発からでる放射性廃棄物、いわゆる核のゴミの最終処分場を建設するため国を挙げて実験を続けているの壮大な実験場です。
 
大八木:このエレベーターで地下の500mの実験場まで向かいます。

ナレーター:ANDRA(放射性廃棄物の管理、最終処分場の建設、運営を担う公的機関)の研究者と共に地下へと向かいます。 エレベーターに乗ることおよそ5分、地下500bに到着しました。

アンドラの説明者:一番最初に掘られたのはこことここ。トンネルの全長は1.8`。

 ナレーター:フランスでは約30年前から、処分方法を本格調査が始りました。様々な方法を検討した結果、地下の安定した場所に埋める「地層処分」が最適と判断しました。

アンドラの説明者:この岩は粘土質で、我々はの地層に最終処分場を建設したいのです。(岩の)粒子が細かい岩です。粒子の間がとても小さいので、放射性物質が岩の中を移動しにくいのです。

ナレーター:研究所は幅160bほどある粘土層に作られています。粘土層は水を通しにくく、放射性物質を留める性質があるため、他の地層と違って適した地層だと言われています。
研究所の地層:1億6000万年前のジュラ紀から崩れず安定しているといいます。
ここでは放射性物質を数万年に渡って保管しても安全かどうかなど、様々なデータが蓄積されています。

大八木:トンネルの中に横穴が掘られています。この横穴に高レベル放射性廃棄物を処分するというこです。

ナレーター:実際の廃物は奥行き150bの横穴に入れられます。生身の人が近づけば2秒で処分場に至るという高レベル放射性廃棄物をガラスと溶かし合わせ分厚いステンレス容器に密閉した状態で、地上から運び込みます。ロボットを使って一切人の手に触れることなく、閉じ込めることができるのだと言います。アンドラはこの研究所でのおよそ15年にわたる調査で地層の安全性についてのデータはほぼ得られたとしていて、来年にも最終処分場建設のための許可を国に申請する予定です。

アンドラの説明者:我々の判断が間違っていたという研究結果は現時点ではありません。数百年先間状態も予測がついていて、地球上で最も安定した地下空間なのです。

ナレーター:国内に58基の原発を抱え、電力のおよそ75%を原子力発電でまかなう原発大国フランス。
しかし高レベルの放射性廃棄物を半永久的に保管出来る最終処分場はまだありません。

 原発で使われた使用済み燃料はフランス北西部のラアーグにある再処理工場に集められています。
ここで燃料からプルトニウムとウランを取り出し、96%は再利用されますが、残る4%は再利用できず放射性廃棄物として中間貯蔵しています。

 核のゴミは年間およそ50トンで増え続けていき、いつかはどこかにゴミ箱としての最終処分場を作らなければならないのです。

Orano広報者:高レベル放射性廃棄物は最終的には今計画中の地下処分場へ送ることになります。 【※Orano:廃棄物発生者であるフランス電力株式会社(EDF)、Orano社(旧AREVA社)】

ナレーター:原発大国の宿命を背負って進められている最終処分場計画。2006年フランス政府は重要な法律「放射性廃棄物等管理計画法」を成立させました。その法律で最終処分場は研究所で実験対象となった同じ性質を持つ地層に建設すると決定ました。単なる粘土層の地層ではなく、「実験した地層と同じ性質の地層」とされたため、事実上、処分場が建てられる予定地はビュール村周辺に絞られることになったのです。

その後、計画を推進するアンドラは最終処分場の予定地となる研究所周辺30`平方メートルの土地の買収を進め、建設許可が出れば、速やかに工事に取りかかれるようにしています。

ビュール村住民 ジャン・ピエール・シモンさん: 研究所から3キロ離れた場所で農業を営むジャン・ピエール・シモンさんは3代に渡って小麦などを育て、生計を立ててきました。

ジャン・ピエール・シモンさん: この辺り一帯の1.5平方メートルが私の土地です。処分場が建設されればこの辺りの農作物は風評被害を受けるかも知らず、安心して人が住めない場所になってしまう恐れがあると計画に反対しています。「農業はプロジェクトの影響を受けざるを得ず、将来を考え直さなければならない。

ナレーター:静かだった地域はすっかり変わってしまいました。国の原子力政策に反対する学生らが、デモを行い治安部隊が制圧に乗り出すようになりました。
このままでは生まれ育った穏やかな地域が失われると危機感を募らせたシモンさんは、一昨年処分場計画に反対する意志を示すため、若者らのデモ隊に自らのトラクターを貸し出しました。
 
 しかしそれが違法行為を幇助したとして罪に問われ、裁判で禁固2ヶ月、執行猶5年の判決をうけ、1年以上トラクターを没収されたのです。

ジャン・ピエール・シモンさん;人間を養う土地、食糧を生む土地です。ですから、この場所を死守しなければならない。この土地を守るためにギリギリまで闘います。そしてここで起きたことの証言者になりたい。

ナレーター:最終処分場の予定地とされた森に立てこもり建設阻止を訴えていた若者らは今年2月に警察から排除されました。計画はいよいよ実行段階に入っていますが、取材を続けるとこのこの国策の進め方がおかしいと感じている人々がいることがわかってきました。

村長:腐りきったプロジェクトです。

建設管理者:週末は人でいっぱいになり、コート・ダ・シュートのようです。

ナレーター:最終処分場が計画される土地からおよそ50`、ムーズ県東部あるレジャー施設です。人工の湖に砂浜が造られ、ヨットハーバーも整備しています。ゴルフ練習場があり、レストランもあり、手軽にリゾート気分が味わえると人気です。

整備費用には電力会社などからの特別税として徴収した補助金が投入されています。 この10年だけで総額4億3000万円(330ユーロ)が使われているといいます。

施設管理者:研究所による補助金は地域や施設に確実にプラスになっています。

ナレーター:ゴンドルクル・ル・シャトー市
補助金の支給は建設が決まった1994年から始まっていて、現在周辺自治体として2つの県に総額6000万ユーロ(80億円)が毎年助成されています。更にこれとは別に、研究所のから半径10`の自治体に住民1人当たり500ユーロ(6万5000円分)の補助金が追加で支給され、図書館など公共設備に活用されています。

ゴンドルクル・ル・シャトー市長:研究所の建設はもちろん地元に貢献しました。村民のために多くの事業が補助金で成立しました。

ナレーター:しかし研究所の受入で地元にお金が落とされた一方、深刻な問題が起きていました。研究所の受入がいつの間にか最終処分場そのものの受入になってしまっていたのです。
 研究所のあるビュール村で23年間村長を務めるジェラール・アントワーヌさんはアンドラや国からは最終処分場ができるとは一切聞いていなかったと言います。

ビュール村長ジェラール・アントワーヌさん:もし私たちの意見を聞くことなく研究所近くに処分場ができるとわかっていたら、もし研究結果が良い場合、5年後に処分場を造るなんて説明されていたら・・・、でも、そんな説明は受けていない。

ナレーター:研究所の受入については周辺の全ての村の同意を得るとされていたたため、20年前に村議会で、賛成多数で議決しました。人口89人の貧しい村にとって雇用も生まれ経済的メリットがあると考えての判断でした。
村長はアンドラ側から研究所を最終処分場に転用することはないと説明を受けていました。 しかし2006年の法律により研究所が実験した同じ性質の地層を持つ場所でのみ、最終処分場を建設できると定められたのです。事実上ビュール村のすぐ近くに最終を造ることを意味します。
研究所だけを受入はずが、一転、実際に核のゴミが運び込まれる実際に最終処分場ができてしまう現実を突きつけられたのです。

ビュール村長:研究所受入だけを議決しました。何度でも言います。放射性廃棄物に対して同意する議決をしていません。1度も。

ナレーター:最終処分場の建設に関して村の同意は求められませんでした。

ビュール村長:研究が進むにつれ、ドアが閉ざされていき、直接地元関係者の意見を聴かずに決定が下されるのです。私たちは国の決定に対して全くの無力です。ここは砂漠になるでしょう。

ナレーター:更に隣のマンドル村では住民が意思を示したにもかかわらず、無視 されてしまうという事態が起きていました。

  住民:本当に汚い言葉だけど、くそったれだ。
住民:多くの住民が反対票を投じたの、意味がなかったのです。

ナレーター:このマンドル村では2013年に住民投票が行われました。当時周辺の土地買収を進めていたアンドラが、村が所有する森と別の場所の土地交換を持ちかけてきました。この森に最終処分場の関連施設を建設する目的でした。村が森との土地交換に応じれば、アンドラにとって最終処分場建設に向けて大きな一歩を踏み出せることになります。そして村長の呼びかけで土地交換の是非を問う住民投票が行われたのです。

これは村が当時住民に住民投票を知らせるために配った資料です。そこには最終処分場ができれば最長150年にわたって雇用保障や生活インフラ整備がされるなど、土地交換に賛成することのメリットが書かれていました。しかし住民投票が行われた結果、投票した86人のうち大多数の50人が土地交換に反対でした。 賛成35、反対50、無効1。

 民意は最終処分場建設につながる土地交換を受け入れなかったのです。しかし村長や賛成派の議員はその後強引な方策に打って出ました。

 村会議員:村長たちは途方に暮れて、「住投票は必要なかった」と全部白紙にした。結果を想像していなかったから。

ナレーター:住民投票の結果がうやむやにされる中、去年5月、住民たちが抗議のため役場に集まる中、村長らは議会を開き、強行に採決を行い11人が投票し無効票、白票なしで、賛成6反対5。わずか一票差で土地の交換を決定したのです。最終処分場に重要な一歩を踏み出した瞬間でした。住民投票で反対票を投じた人たちは、村長らがアンドラ側に懐柔されたと不信感を抱いています。

住民投票で反対を投じたミシェル・ラバさん:証拠はないが何か裏があるはず。もはや民主主義なんてありません。私たちの意見は聴かれていない。全てにおいて。実力行使です。正常じゃない。

ナレーター:住民投票に法的拘束力はありませんでしたが、なぜ住民の意思は尊重されずに終わったのでしょうか。賛成票を投じた村長ら6人に取材を申込みましたが、5人が拒否しました。

唯一対応したルネ・ラバ議員:民主主義では議会が決めるのです。 賛成の議員の方が反対より多かったのです。議員を選んだのは村民です。だから住民投票は全く効力がないのです。(アンドラから)私は特に何のメリットも受けていません。そういう疑いをもたれる人も中にはいるかもしれないが、それについてはノーコメントです。

ナレーター:住民投票そのものを否定します。
ルネ・ラバ議員:住民投票はすべきではなかった。村長が住民の意見を聴こうとしてのですが、不満の声も聞こえきていたから。でももう二度と同じことはやらないでしょう。

ナレーター:研究所の受入が一転、地域に最終処分場ができることになってしまった、ビュール村。村人からは半ばあきらめとも取れる声が聞かれます。
ビュール村住民
 ・何が聞きたいのですか。私は100歳よ意見も何もありません。
・我々の意見は一度も聴かれたことが。最初から、意見を尋ねられもしなかった。

ナレーター: 私たちはこの国策を推進した国民議会の元議員クリスチャン・バタイユ元下院議員に話しを聞くことができました。バタイユ氏は29年間の議員生活をかけて地元との交渉をまとめて、研究所を設置し、最終処分場の建設へとつなげた計画の立て役者とされる人物です。

 当時研究所の受入では全ての村の同意を取ったにもかかわらず、なぜ最終処分場計画では同意を取らず、受入を進めさせたのでしょうか。

バタイユ氏:これは国家計画です。フランス全土の電力供給に関わる案件です。つまり7000万人近くの人口に、あわせても人口の250人ほどの村にフランス全土の電力供給のことを決定させるのは逆に筋が通りません。

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 ナレーター:最終処分場計画はあくまてせ国が決めることであり、県議会も受入に同意いてい問題ないと主張します。

 バタイユ氏:すべのプロジェクトが拒否されるリスクがあっても、地元住民の判断ゆだねなければならないのですか。 あなた方が会ったのは計画に反対の人たちだ。彼らの意見を聞くていうことはプロジェクトの撤回を意味する。

ナレーター:フランスと同じ最終処分場をつくる計画がある日本。青森県六ヶ所村の一時保管施設や各地の原発には放射性廃棄物がたまり続けています。
 昨年(2017年)、経済産業省は処分場の候補地になりうる地域を示した全国地図を公表。薄い緑色の地域が最も適した場所とされ、フランス同様地下に処分場をつくる予定です。

 候補地の選定には丁寧な説明や理解が必要ですが、昨年(2017年)10月には計画を進める国の機関が主催する説明会に謝礼をもらった学生を動員されるなど信頼を失う事態がおきています。
 日本のどこかに最終処分場をつくる時が必ずやってきます。その時建設地の住民の声は十分に汲み取られるでしょうか。
 フランスで起きたできごとは日本にとって重い課題となります。小さな村だけ責任を押しつけていないのか。

 ジャン・ピエール・シモンさん:
 研究という形でやってきた
  「研究のためです。処分場ではありません」 と言ってね。
 そのやり方で、ここに選定したんだ
人の住まない場所をつくろうとしているのさ

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