原子力機構パンフ「埋め戻して返還」文言削除 抗議に「シールを貼って対応と」

私たちは、超深地層研究所に反対する市民グループは、2019年1月24日(木)原子力機構東濃地科学センターのパンフレット「地層を科学する」の一部記載削除について原子力機構に質問しました。

 原子力機構は配慮が足りない部分があったと認め、指摘部分をパンフレットに貼って修正すると回答しました。
     

「地層を科学する」は年間3000部印刷され、東濃地科学センターでは最も多く配布されているパンフレットです。 

 ◆私たちの主張 

  パンフ改訂2018年5月のパンフレット改訂の際、6ページの以下記載を全て削除しました。

「市有地は、20年間の予定でお借りしており、地層科学研究の終了後、研究坑道は埋め戻してお返しすることになっております。 ただし、瑞浪市が希望される場合は研究施設の跡利用がなされることになっており、そのための利用方策について、関係自治体や地域の代表者・有識者の参加を得た「超深地層研究所跡利用検討委員会」を設置して検討を行っています。」

2015年8月の跡利用検討委員会で、瑞浪市長が跡利用はしない、土地賃貸借契約期限の2022年1月までに埋め戻して瑞浪市返還するよう表明し、岐阜県も同意しましたので、後半の削除は当然です。
  2015年8月安全確認委員会について当ブログにリンク

 しかし、前半の 「市有地は、20年間の予定でお借りしており、地層科学研究の終了後、研究坑道は埋め戻してお返しすることになっております。」が現在の争点です。> 
 この約束を守らせるために、瑞浪市は埋め戻しスケジュールを示すよう繰り返し要求し、岐阜県や瑞浪市議会は文部科学省や経済産業省に埋め戻し研究の予算を要求し、返還の期限を守らせる努力を重ねています。
 こうした状況において、なぜ前半まで削除したのか、その説明を求めています。

私たちは、超深地層研究所が核のゴミ処分場になるとは考えていません。しかし、30年以上にわたって核のゴミ処分研究を目的とした地下調査が継続され、データが日本で最も蓄積している東濃地域、特に瑞浪市、土岐市が処分場への危険性が高いと考えています。

 東濃地科学センターのこの対応は評価します。
 ・しかし、「市有地は、20年間の予定でお借りしており」の「予定」を削除するよう重ねて求めましたが、変えないと、譲りませんでした。
 ・なぜ削除したのか、削除した経緯を明らかにして欲しい。
 ・再発防止のため原因究明は欠かせない。
 ・既に配布されてしまった1400部には、期限のある借地であり、埋め戻して瑞浪市に返還することは伝わらない。どう対応するの?
 ・改訂履歴を示してほしい。
 ・パンフレットに今回の改訂年月日を記すこと。
 など疑問が出され、東濃地科学センターは確認できた時点で連絡すると回答がありました。


 私たちは常に、超深地層研究所の状況、国の政策に注視し、「予定」を着実に実施させるよう、東濃地科学センターは勿論、瑞浪市や岐阜県に働きかけていきます。

◆パンフレット当該部分の変遷

  2018年5月改訂により削除したパンフp.6
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   全面記載のパンフ(保存している2007年度から2017年度)p.6
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   争点部分を復活させたパンフレット(p.6)
    
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  削除部分を復活させたパンフレット「地層を科学する」  
リンク 

【2019.2.4 追記 改訂月を記載】
   私たちが改訂時期を記すよう求め、機構が実施していました。
   裏表紙右下に「平成31年1月改定」と記載(リンク
  余りに小さくて気づきませんでした。
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  【追記終わり】


  朝日新聞と中日新聞 2019年1月25日記事
          
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 取材し、状況を伝えてくださったことに感謝します。

  ◆事前経過
 2018年11月28日、東濃地科学センターに以下の質問をしました。
 「 市有地は、20年間 の予定でお借りしており、 地層科学研究の終了後、 研究坑道は埋め戻してお返しすることになっております。 」を削除した理由を問う。
 
 2018年12月5日付回答は以下でした。
 
  東濃地科学センターの回答
 
第15回「超深地層研究所跡利用検討委員会」において、 瑞浪市長(副 委員長 ) から 「 土地賃貸借契約の返還時の措置条項に基づき、 埋め戻したうえで市に返還 してもらうこととし 、 跡利用の検討は取りやめたい」 旨のご発言を受け削除いた しました。 なお、 借地期間や返還時の措置条項といった土地賃貸借契約書の内容 については当センターHPに掲載されています。  

 
回答の傲慢さにあきれました。
 あきれた回答に対応するため、なぜ期限の記載が必要か、埋め戻しと返還問題が争点の中で、なぜ期限と対応を削除するのか等問題点を整理しました。
 2017年度の安全確認委員会議事(議事録概要)瑞浪市 リンクを確認し、補強し理論武装して説明に望みました。

 東濃地科学センター担当課も、この間の経過を確認し、削除の復活を判断させれたようです。

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