国の調査を信頼できない理由 かつての高レベル放射性廃棄物処分調査地の隣・室戸市がジオパークに  

2011年9月22日の新聞に、高知県室戸市が世界ジオパークに選ばれたとの記事が載りました。

2007年4月末、室戸岬を訪れたことがあります。果てしなく続く海原と、切り立った断崖から数週間前に見た「加奈木崩れ」を思い出し、高レベル放射性廃棄物処分場への入り口から完全に撤退した、高知県東洋町を心から祝福しました。

 東洋町は南海地震の想定震源域にあります。地震学者も地質学者も高レベル放射性廃棄物の建設には向かないと危険性を指摘しました。
 東洋町長の独断応募に対し、NUMOは受理し、経済産業大臣に計画変更を提出し、大臣が変更を認めました。
 そして資源エネルギー庁は文献調査宣伝活動で、お抱えの学者に、四国は中央構造線以外には活断層がなく、文献調査地域として何の問題もないと言わせました。

 その東洋町の西隣が世界ジオパークに選ばれた室戸市です。
 
 経済産業省ウェブは「室戸ジオパーク」を以下のように紹介します。  

室戸ジオパークは、高知県東部の室戸半島に位置し、面積248.30km2の室戸市全域を範囲としています。同ジオパークでは、世界で最も詳しい研究がなされ、プレートテクトニクス理論を陸上で初めて実証した四万十帯付加体地質、洪積世の氷河性海水準変動と地震隆起によって形成された海成段丘、完新世の巨大地震によって離水した海岸地形、日本三大崩壊地の一つである「加奈木崩れ」などの地質遺産を見ることができ、大地形成のダイナミズムを実感できます。


 大きな地殻変動帯の陸地の先端で、日本の中でも活発に動いている地域であることから、地球の成り立ちを知るうえで貴重な地形や地質として認定されたのです。

 日本に高レベル放射性廃棄物放射性廃棄物を埋める地域などどこにもないことが、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震と津波で実証されたにもかかわらず、再処理を止めるという判断もせず、もんじゅのナトリウムの扱いの安全性を調査する費用をつける政府にあきれるばかりです。

 ともあれ室戸市の世界ジオパーク認定が、ブラックユーモアにならなくて、何よりでした。
 東洋町の町長は4月新たな人が選ばれ、穏やかな地域に戻りつつあると聞いています。




  

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