産廃処分場に放射能マークのドラム缶 代執行で発見

 チタン廃棄物の例外を除き、産業廃物処分場には放射能や放射能によって汚染された物は捨ててはならないことになっており、放射能と無縁なはずです。ところが新潟市の産廃処分場で代執行中に日本原子力発電の社名が書かれた放射能マークのドラム缶が回収されました。
 まず、放射能マークのドラム缶の中身とここに運ばれた経緯を早急に明らかにしなければなりません。
 代執行がされなければ永久に埋められたはずのごみです。

放射能マークのドラム缶に名前があった(株)日本原子力発電は、2009年1月10日「当社名等が記載されたドラム缶の発見について」をプレスリリースしています。この発表には放射能マークの記されたドラム缶の写真が載っています。

 しかし今後は原発の廃炉に伴う大量の放射能を帯びた廃棄物を「放射性廃棄物」として扱わなくても良いというスソキリ法によって、一般社会に再利用や廃棄物として溢れる社会になるでしょう。

 原子力安全・保安院の「クリアランス制度」のように安心な制度かどうか、西尾漠さんの『どうする?放射能ごみ 実は暮らしに直結する恐怖』(緑風出版 2005年1月31日 刊行)をお読みください。

 ◆朝日新聞 2009年1月10日ウエブ版
 
放射性廃棄物用のドラム缶、新潟の産廃施設で発見 原電
   2009年1月10日20時39分
新潟市の産廃処理施設で見つかったドラム缶=日本原子力発電提供
 日本原子力発電は10日、新潟市内の産業廃棄物処理施設で同社東海発電所(茨城県東海村)の名前が入り、「放射性廃棄物」と書かれたドラム缶(200リットル)1個が見つかったと発表した。この発電所で使われていた放射性廃棄物用のもので、原電の調べでは、缶表面と内部の液体の放射線量は外部と同程度で、人体や環境への影響はないという。

 発電所の外でドラム缶が見つかったのは初めて。原電は「どこから流出したのかわからない」とし、発電所や缶のメーカーなどからの可能性も含め、流出経路を調べている。

 原電によると、見つかったのは新潟市西蒲区下木島の産廃処理施設。缶はうすい黄緑色で、真ん中に放射能や放射線に注意喚起するマークが入っている。中には赤色の液体が入っており、同社が分析している。

 原電はこの缶を少なくとも約20年前から使っておらず、放射性廃棄物を入れれば管理番号が記入されることになっていたが、番号はなかった。缶は通常、中身によって県外の再処理施設で処分されたり、発電所内で保管されたりするという。

 産廃処理施設は02年に所有会社が倒産したあと放置され、同市などが行政代執行で撤去作業をしていた昨年12月19日に缶が発見された。同発電所には1月9日夜、経済産業省原子力安全・保安院から連絡があったという。

 ◆毎日新聞 2009年1月10日 ウエブ版
毎日新聞 2009年1月10日

日本原電:東海原発名のドラム缶発見 新潟の産廃処分場
 日本原子力発電は10日、同社の社名と「東海発電所 放射性廃棄物」などと記載されたドラム缶一つが、新潟市西蒲区下木島の産廃処分場で見つかったと発表した。赤みがかった液体が入っていたが、放射線測定の結果、自然環境と同レベルだった。日本原電は「放射性廃棄物の可能性は低い」としている。

 日本原電によると、ドラム缶は02年に廃業した産廃処分場で12月19日に見つかった。新潟市から報告を受けた経済産業省原子力安全・保安院から日本原電に今月9日に照会があった。同様の型は20年以上購入しておらず、通常使用しているものと色も異なっていた。

 東海原発(茨城県東海村)では通常、放射性廃棄物の入ったドラム缶は、番号を記して発電所内で保管、処分する。今回見つかったドラム缶には番号はなかった。日本原電は「納品過程で外部に出た可能性も否定できない」としている。【八田浩輔】

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