れんげ通信ブログ版

アクセスカウンタ

zoom RSS 中日新聞2016.12.29 高浜訴訟と原発  差し止めと延長 混沌 

<<   作成日時 : 2017/01/02 18:09   >>

トラックバック 0 / コメント 0

 高浜原発3・4号機大津地裁仮処分決定の影響、原子力規制委員会の高浜老朽原発1・2号機と美浜原発3号機運転延長認可などわかりやすく、なおかつ原発を止めたいと願う国民の願いを受け止めた記事でした。

 感謝を込めて、転載します。


<2016回顧>(5) 高浜訴訟と原発 

    2016/12/29 朝刊 <リンク>

画像


 ◆差し止めと延長 混沌

 福井県内の原発は、今年も全て止まった状態で年を越すことになった。ただし、前年までとは違う。再稼働した原発二基が司法判断で止まった一方、原子力規制委員会は運転開始から四十年以上がたった老朽原発三基の運転延長を認めた。原発再稼働を巡り、矛盾を抱え続けた一年だった。

 三月九日、脱原発を訴えて大津地裁前に集まった市民は沸き立った。住民側弁護団が掲げた旗には「いのちとびわ湖を守る運転差し止め決定!」。関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転を差し止める仮処分決定が伝わると、「やったぞ」「おめでとう」と喜び合った。井戸謙一弁護団長は、大方の予想を裏切る決定を出した裁判官の心中を推し量り「深く敬意を表したい」と述べた。

 東京電力福島第一原発事故後に策定された国の新規制基準に適合し、若狭湾の原発で先行して再稼働の手続きが進んできたのが高浜3、4号機だった。
 規制委の審査や地元同意などは前年中に終え、一月下旬から満を持して再稼働されたはずだった。それなのにわずか一カ月半足らずで、司法が「待った」をかけた。関電は「決定は科学的、技術的知見に基づかず到底承服できない」と強く批判。現在は大阪高裁で審理が続く。

 あれから九カ月。規制委は、大津地裁が投げかけた判断の重さを意に介していないようだ。現政権が進める再稼働を後押しするような原発の審査が進む。
 老朽原発である高浜1、2号機は四月に新基準に適合し、六月には最長二十年の運転延長も認められた。関電美浜3号機も十月と十一月にそれぞれの認可を得た。期限に間に合わせるため、規制委が審査を急いだ結果だった。

 一方、大津地裁の決定に触発されたかのように再稼働に最も近いとされていた四国電力伊方原発(八月に再稼働)に対する運転差し止め仮処分が広島、大分、松山の三地裁で申し立てられた。経済界からは「原発差し止めの仮処分をできなくする法改正を」などの批判も飛び出す。それほど、稼働中の原発を止めた大津地裁の判断は、脱原発派と原発推進派の双方に衝撃が大きかったといえる。

 原発訴訟に関わる弁護士は「原発がひとたび事故を起こせば被害は広大な範囲に及ぶ。その責任の重さを考えれば、電力会社は相次ぐ仮処分の審理に正面から向き合うべきだ」と言う。
 大津地裁の判断は、フクシマの教訓をあらためて思い起こさせた。原発の安全性の議論が混沌(こんとん)とする中、再稼働の是非は司法の場で問われ続ける。

 (福井報道部・高橋雅人、大津支局・角雄記)
 =終わり


 <高浜原発3、4号機差し止め決定>

 原発から半径70キロ以内に住む滋賀県の住民29人の申し立てを大津地裁が認め、運転停止を命じた。すぐに法的拘束力を持つ仮処分の手続きだったため、裁判所の判断で稼働中の原発が止まった初の事例となった。福島の原発事故を踏まえて策定された国の新規制基準に適合していても、過酷事故対策や耐震基準策定、津波対策や避難計画には疑問が残ると指摘。地裁は関西電力が申し立てた異議も認めず、審理は大阪高裁に移った。高裁の判断は来春までに出るとみられている。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
中日新聞2016.12.29 高浜訴訟と原発  差し止めと延長 混沌  れんげ通信ブログ版/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる