れんげ通信ブログ版

アクセスカウンタ

zoom RSS 東海再処理施設で核廃棄物の惨状 10年前と変わらず 起こるべくして起きた 

<<   作成日時 : 2016/12/06 21:53   >>

トラックバック 0 / コメント 0

朝日新聞2016.12.05に「放射性廃棄物の缶は腐食?プールに雑然 東海再処理施設」の記事が載りました。

 この記事は今年12月の東海再処理施設の現状ですが、同様のことが1997年8月に発覚ししました。監督責任がある当時の科学技術庁はずさんな実態の把握もできず、そのまま文部科学省に引き継がれ、10年同じことが繰り返されていました。
 
 この間に動燃の名前は核燃料サイクル開発機構から 独立行政法人日本原子力研究開発機構、そして国立研究開発法人日本原子力研究開発機構へと変わりました。
 何回名前を替えても、改革しても、反省はできるはずもなく、文部科学省はチェックもできず、振り回されて後追い追認。

 悪質な組織を容認し、「原子力研究開発の中核」を担わせた政府の責任。

 この組織が核のゴミ処分の研究機関です。反省も改革もできない組織は解体すべきです。 

放射性廃棄物の缶は腐食?
プールに雑然 東海再処理施設


東山正宜、杉本崇 2016年12月5日05時00分
 <リンク>

 貯蔵プールに乱雑に投入された放射性廃棄物入りのドラム缶、敷地内に残された中身のよくわからない廃棄物容器……。廃止が決まった原発の使用済み燃料再処理工場「東海再処理施設」(茨城県)を11月上旬に訪ねると、ずさんな廃棄物の管理や老朽化した施設の様子から、解体作業が極めて難航しそうな状況がわかってきた。
 使用済み燃料の再処理で出た廃棄物をプールで貯蔵する「高放射性固体廃棄物貯蔵庫」。11月7日、日本原子力研究開発機構の担当者が施設の前で、プール内の状況を写真で説明した。
 水が濁ったプール内には廃棄物入りのドラム缶が約800個、乱雑に積み上がっている。ドラム缶の山の高さは約7メートル。水中カメラを近づけると茶色い物体が舞い上がったという。「水あかか、さびなのかはわからない」
 ドラム缶の中身は、バラバラにした使用済み燃料の被覆管だ。1977〜94年に投入された。つり下げたワイヤを切って投入したといい、プール内でワイヤが複雑に絡み合っているとみられる。ドラム缶が腐食し、廃棄物が漏れている可能性も指摘されている。
 水面の放射線量は毎時3ミリシーベルト。一般人の1年間の追加被曝(ひばく)限度の3倍を1時間で浴びる数値だ。水の浄化装置はない。
 また、敷地内には中身がよくわからない廃棄物の容器が多数あるといい、ふたを開けて分別し直す必要があるという。
 原子力規制委員会の担当者は「とても適当とは言えない状況が続いている。原子力機構だけでなく、旧科学技術庁も旧原子力安全・保安院も、見て見ぬふりをしてきた」と話す。
 このほか、極めて放射能の強い…

      
画像
 

 この記事を読んで、10年前の1997年3月東海再処理工場アスファルト固化処理施設の火災爆発に関連して、同年8月に東海再処理工場のすさまじくずさんな放射性廃棄物取り扱いの実体が明らかになったことを思い出しました。

 貯蔵していた放射性廃棄物のドラム缶の貯蔵が水浸しになり、ドラム缶が腐食し、場所によっては濃度基準の最大1万倍になっていた。
     
画像


     「あぜん 動燃以前ずさん 東海施設内放射能漏れ 
      自治体「憤り」」 (1997年8月27日 朝日新聞)
         
画像


      「放射性廃棄物 保管記録見つからず
       動燃のずさん管理露呈」
           
画像
    


     「予算とって建屋つくらず 動燃 撤去費まで要求
        廃棄物置き場科技庁、把握怠る」

1997年8月28日 朝日新聞夕刊
「茨城県東海村の動力炉・核燃料サイクル事業団(動燃)東海事業所でウラン廃棄物を入れたドラム缶が雨水などで腐食していた問題で、動燃は1993年度以降、廃棄物貯蔵庫の改善とそれに伴う一時保管の建屋建設の名目で、予算を要求していたことが、28日分かった。93年度から今年度までの5年間に約9億5千万円を獲得。実際は浸水対策だけで、建屋は造っていなかった。科学技術庁は実態を確認せず、来年度予算の概算要求では、存在しないこの建屋の撤去費用まで積算していた。」
(リード部分)

        
画像


  平成10年版原子力白書 旧原子力委員会
第1章 国民の信頼回復に向けて
 
 2.動燃問題と動燃改革
(1)アスファルト固化処理施設火災爆発事故とその後の不適切な対応<リンク>

1997年3月動燃東海事業所において発生した火災爆発事故は、その後の不適切な対応が重なったこともあり、国民の原子力に対する不信感が高まりました。

1997年3月11日、動燃東海事業所再処理施設アスファルト固化処理施設で火災爆発事故が起こった。この爆発によって、施設が破損し、環境や健康に影響を及ぼすレベルではなかったものの、放射性物質が放出された。この事故の原因究明等を行うため、科学技術庁は「東海再処理施設アスファルト固化処理施設における火災爆発事故調査委員会」において調査検討を行った。その結果、運転条件の変更により、ドラム缶内で遅い化学反応により長時間にわたり温度が上昇し、ついには、硝酸塩/亜硝酸塩とアスファルトとの発熱反応が活発に進行し火災に至ったという事故の基本的原因及び事故の進展に係る基本構成を把握し、1997年12月15日に報告書を取りまとめた。

 この事故は、1995年12月に発生した「もんじゅ」事故から時を置かずして起こったこともあり、動燃の安全管理に対する国民の懸念が高まったが、事故の経過が明らかになるにつれて、国民の目は、事故の技術的な安全性に加えて、むしろ動燃の組織としての体質にも向けられた。例えば、過去の実験において鎮火には8分程度の消火が必要であるとの知見を得ていたが、現場に徹底されず完全な鎮火が行われなかった結果爆発事故に至ったこと、また「目視により消火したと判断した」との報告書の記述が事実に反した虚偽の報告であったこと、さらに事実に反することを知りながらそれを隠蔽するなどの工作が組織的に行われたことなどが明らかとなった。この件に関し、科学技術庁は動燃職員3名及び動燃を告発した。「もんじゅ」事故の際、事故後の不適切な対応として事故現場の「ビデオ隠し」が問題となり、社会的に大きな批判を招いた経験は、教訓として生かされなかった。

 また、1997年4月14日には、新型転換炉「ふげん」発電所の重水精製建屋で、重水の微量漏洩が発生し、その際、関係機関へ連絡通報が遅れ、さらに、1997年8月26日、動燃東海事業所ウラン廃棄物屋外貯蔵ピットにおいて施設内に水がたまり、ウラン廃棄物を収納したドラム缶に腐食、損傷が見られるという不適切な管理状況にあることが判明した。同ピット周辺の環境調査の結果、環境や健康に影響を及ぼすものでないことが科学技術庁のデータ評価検討会において確認された。また、科学技術庁の調査の結果、貯槽改修費が1993年から毎年計上されていたにも関わらず、予算の約9割近くが予定通り執行されず、他の事項に使用されていたことが明らかとなった。

 このような度重なる不祥事により、動燃に対してのみならず原子力に対する国民の不信感が高まった。動燃はすべての業務について徹底的な安全性総点検を行い、その結果、法令違反から軽微な事象も含め、動燃の不適切な安全管理の実体を自ら公表した。さらに、監督官庁である科学技術庁も独自に動燃の全施設・設備の現地調査を行い、動燃の業務を徹底的に調査した。
   


テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
東海再処理施設で核廃棄物の惨状 10年前と変わらず 起こるべくして起きた  れんげ通信ブログ版/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる